2023年12月5日、東京大学武田ホールで第一回Internet of Realitiesシンポジウムが開催されました。このイベントは、現地で約100人、オンラインで約200人が参加するハイブリッド形式で行われました。東京大学の塚田准教授はInternet of Realitiesプロジェクトにおける取り組みについて発表し、さらに研究室メンバーが関わる8つのポスター発表も行われました。
- 中里仁 “協調型自動運転におけるARデバイスを活用した可視化技術”
- 古田悟 “IFCモデルサーバを用いたBIM向けWebデジタルツイン”
- 岩城 燎 “協調型自動運転のための高速ビーム追従法の適応的アルゴリズム”
- ORSHOLITS Alex “Toward City-Native Mixed Reality”
- 髙田 季生 “音源に対する位置に応じて立体音響を再現するARシステム”
- 杉崎勇介 “野球における審判支援システム”
- 佐々木 友基 “位置情報を用いた複数車両に対する安定した無線通信技術”
- 小澤 爽仁 “到来方向に基づいたミリ波V2X向けのビーム制御技術の屋内実験”
シンポジウムのプログラムでは、名古屋大学の米澤拓郎准教授がInternet of Realitiesプロジェクトのビジョンとミッションについて紹介しました。また、慶應義塾大学の村井純教授とカリフォルニア工科大学の下條信輔教授がそれぞれインターネットとリアリティに関する基調講演を行いました。東邦大学の金岡晃教授、カディンチェ株式会社の青木崇行CEO、そして塚田学准教授もプロジェクトに関する発表を行いました。
イベントにはポスターセッションも含まれ、現地参加者に限定されました。また、「IoRとセキュリティ:個・集団のリアリティ/フィジカル(物質・身体性)とバーチャル(実質・情報)の観点から」というテーマでパネルディスカッションが行われ、金岡教授がモデレーターを務め、株式会社Deportare Partnersの為末大、株式会社ハコスコの藤井直敬、他のIoRプロジェクトメンバーが登壇しました。
このシンポジウムは、物質空間と仮想空間の安全かつ安心な接続と統合を目指す情報技術の将来像について、人間と情報技術が描く未来社会を議論するための場を提供しました。